Aesthetics/美的感性 Proportion/均整美 | | Engineering/工学美 | Reality/迫真美 | Finishing/仕上美

Flat Shape / 扁平形スタイル

Styling   Box Shape  Streamlined Shape  Flat Shape  Wedge Shape  Bullet Shape  Sphere Shape

Low Form Crawling on the Ground / 地を這って空気抵抗と戦うフォルム

Chapter 3 - Section 2 - Subsection 3

English Text Coming Soon

第3章 第2節 第3項

レースで速く走って勝つための要素に、空力があります。風洞実験などを用いた科学的設計が普及する以前、空気抵抗に抗うには車体を低く抑える方法が一番と考えたのでしょう。平坦なフォルムが、レース由来の車に存在しています。

ビッザリーニは、元フェラーリ等のエンジニアだったジオット・ビッザリーニがATSの開発後に独立して設立したメーカーです。写真のP538はV8エンジンをミッドシップしています。

V12エンジンを搭載する大型のトーマシーマIIは、元々地を這うようなボディのレーシングカー・フェラーリ330P4を、アメリカ人の独学カーデザイナー、トム・ミードが大胆にりデザインしたワンオフのフェラーリです。

一方、コスティン・ネイサンは、イギリスらしい小型軽量のレーシングカーで、チューナーのロジャー・ネイサン(Roger Nathan)と空力ボディ・エンジニアのフランク・コスティン(Frank Costin)が手を組んで誕生させました。

Bizzarini P538 LM Test 1967 / ビッザリーニ P538 ル・マン・テスト 1967年
Ferrari 330 P4 Tom Meade Thomassima II 1967 / フェラーリ 330P4 トム・ミード・トーマシーマ II 1967年
Costin Nathan London Racing Car Show 1969 / コスティン・ネイサン 1969年
Ruf CTR 3 Presentation 2007 / ルーフ CTR 3 プレゼンテーション 2007年

English Text Coming Soon

ポルシェのチューニングカーで私が一番好きなのが、993型ターボをルーフがチューンナップしたCTR2です。このCTR3は、最後の空冷ポルシェ997型をベースにしつつも、独自開発のフラット6(水平対向6気筒)ツインターボ・エンジンをミッドに搭載したルーフのオリジナル・モデルです。そのため、フロントマスクはどう見ても911ポルシェなのに、プロポーションはかつてのミッドシップ車904のような雰囲気があります。

Topics / 新着情報

2017.02.06

第7章「博物館」・全4節を新規掲載

遂に全7章(日本語コンテンツのみ)の執筆を完了。英日対訳の日本語部分だけで約1年半かかってしまった。意図的に先延ばした箇所があるものの、何とか最後までたどり着いた。拍手!拍手!

2017.01.15

「車種リスト」ページを新規掲載

本編ページに掲載したモデルカー作品を検索するための、アルファベット順車種リストページを作成

2017.01.09

第6章・第5節「製品化要望」を新規掲載(第6章完了)

第4節の掲載から3箇月以上間隔が開いてしまったが、モデルカーを過去・現在・未来の時間軸を通して考察することができた。主要な日本語コンテンツとしては、第7章の「博物館」を残すのみ。

Headmaster / 学院長

1965(昭和40)年生まれ射手座A型のスーパーカーブーム直撃世代。小学高学年でガンディーニ・デザインに魅了される。
時を経て1990年、ロンドン駐在時に英国製の1/43精密モデルカーに出会い収集を始める。1998年の帰国後は、国内の専門ショップに収集拠点を移し、現在に至る。
スーパーカーを主軸とするロードカー・2ドアクーペに車種を限定することで、未組立キットを含め約5000台を収集。
モデルカーの認知拡大、コレクターへの支援、業界の充実発展を願い、主力3700台を『世界モデルカー博物館』に展示。
同時に、展示作品の愉しみ方を解説する本サイト『モデルカー学』を開講。現在も「コレクター道」を実践・追究している。

―2015年5月現在―

2017年6月末に英国ロンドンへ再赴任し、現在ロンドンから欧州の様々な情報をブログとFacebookで配信中。

検索