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2018.02.28

雪のロンドン

自宅のポーター(マンション常駐の管理人)に、「ロシアから寒気を連れてきたな」とからかわれたが、ロンドンは昨日27日から雪になった。昨日はロンドンを離れていたので、しっかりと雪景色を見たのは今朝が初めてとなる。

街並みの古いロンドン市街は、大型マンション等以外では地下駐車場が無く、どんな高級車でも路上駐車(ライセンス式)が当たり前になっている。そのため、フェラーリやポルシェでも路上駐車である限りは積雪の餌食だ。めでたい紅白色なのがどこか微笑ましい。こんな高級車、日本では考えられない光景だ。

もちろん、ジャガーもメルセデスもBMWもご覧の通り。

ロシアの寒さを体験してきたので、この程度の雪はへっちゃら。靴も防寒下着も防寒ジャンパーも防寒帽子も揃っている。ドンと来い雪のロンドン!!

2018.02.23

氷のアムステルダム

2月22日、早朝から仕事でオランダに出向いた。何とか商談を成立させることができたが、奇しくもこの日は国民的アイドルグループで我らが“乃木坂ちゃん”こと『乃木坂46』の結成記念日(俗にいうバースデー)だった。縁起が良い。この調子で今期残りの3箇月も乗り切りたいところ。

ロンドンからオランダに飛ぶときは、いつもスキポール空港でレンタカーを借りて国内を動き回る。格安小型車を選ぶので過去2回はトヨタ・ヤリスだった。今回はさらに安いレンタカー屋(スキポール空港から無料シャトルバスで移動)に変えたため車種がやっとフィアット500に変った。せっかくのヨーロッパなので、欧州車に乗りたかったからこれ幸い。

22日の午後、翌日の訪問地に近いホテルへ移動して宿泊した。小さい池に面した洒落たホテルだったが、周りに民家はほとんどなく、池の水面は凍っていた。翌朝チェックアウトし、駐車場に向かうと何とレンタカーのフィアット500が、カッチコッチに凍っているではないか。これほど全身が凍った車は初めて見たので、急いでスマホのシャッターを切った。ちっこくて形が可愛いだけに、フィアット500が非常に不憫に思えてならない。因みに隣の車は朝来て駐車したらしく、一切凍っていない。

オランダは山の無い地形で、雪が降ることはほとんどない。その代わり、たくさんの運河や水分は凍ってしまう。20年以上昔の駐在時、観光地のザーンススカンスやアルメーレ社屋横の運河が凍り、その上を滑って転んだことがある。オランダでスケートが盛んなのも、雪ではなく氷という気象・地理的環境に由来する。

仕事を終え空港に向かう前に、少々時間があったのでアムステルダムのゴッホ美術館に足を延ばした。写真は青空だが、風は強く空気は肌を切り裂く寒さ。昔と違い、建物も鑑賞施設も新しく充実しており、音声ガイドを通じてゴッホの “独自画法確立までの格闘と葛藤” に深く触れることができた。つくづく、“芸術とはオリジナリティ(独自性)の追究” なのだなと実感することができた。自分の仕事にも活かしていきたい。

2018.02.15

極寒のサンクトペテルブルク

昨年の秋を考えていたのに、色々と忙しくて結局ロシア出張が決まったのは2月(12日~15日)、歴史的にも1年で最も寒い時期。当然VISAが必要なので、その取得のために一時パスポートを預けなくてはならないから、確実に出張が入らない時期を見て段取りしていたらこのタイミングにまで延びてしまった。私にとっては初ロシアだ。

出張先の顧客曰く、「最近は暖かい」。そうは言っても気温はマイナス5度~8度。2月にマイナス30度以上の記録を持つ彼の地(サンクトペテルブルク)では、確かに暖かいのかもしれない。街中に雪は積もり、雨どいを通った水は凍り、ご覧の通り川面までガッツリ凍った状態だったが、滞在した期間は青空に恵まれ、雪や雨は降らなかった。不幸中の幸いか。

頭の天辺からつま先まで、完璧な防寒ギアで身を包む。

そこそこの広さの川も、雪と氷でご覧の状態。

サンクトペテルブルクで最も高いという42階建てのビル、その屋上のレストランでご馳走になった。確かに、東京やロンドンと比べ、それほど高い近代的なビルは見当たらない。夕方は雪で白い街並みが眼下に広がっていたが、夜はオレンジ色の照明で、街が黄金色に輝いているようだった。

仕事でスケジュールが埋まっており、名所旧跡を巡る時間は無かったが、顧客が特別な体験を用意してくれた。有名なオペラ劇場「Mikhailovsky Theathre (ミハイロフスキー劇場)」でのオペラ鑑賞である。演目は「La traviata (ラ・トラビアータ)」、邦題「椿姫」。世界的に上演回数の多い人気オペラである。ミュージカルは何作も観ているが、オペラは初めてだ。

早めに入場したので記念撮影していたが、会場は瞬く間に観客で埋まっていった。上演中は写真撮影厳禁なので、カーテンコールの際にパチリ。劇場の雰囲気も舞台の様子も素晴らしかった。ただ、オペラだけにイタリア語歌唱、ロシアだけにロシア語字幕ときたもんで、演じられている内容は想像力で組み立てるしかなかった。それでも貴重な機会となった。

ご存知の通り、サンクトペテルブルクは旧ロシア帝国の首都であり、かつてはレニングラードやスターリングラードなど、時の権力者の名が冠されたロシアの代表的都市で、名所旧跡には事欠かない。問題は気候だ。1年に9箇月が冬と言われているほど。次回訪問する時は、できれば少し暖かい季節に来て、もっと都市の文化や歴史、人々の暮らしにも触れてみたい。

Headmaster / 学院長

1965(昭和40)年生まれ射手座A型のスーパーカーブーム直撃世代。小学高学年でガンディーニ・デザインに魅了される。
時を経て1990年、ロンドン駐在時に英国製の1/43精密モデルカーに出会い収集を始める。1998年の帰国後は、国内の専門ショップに収集拠点を移し、現在に至る。
スーパーカーを主軸とするロードカー・2ドアクーペに車種を限定することで、未組立キットを含め約5000台を収集。
モデルカーの認知拡大、コレクターへの支援、業界の充実発展を願い、主力3700台を『世界モデルカー博物館』に展示。
同時に、展示作品の愉しみ方を解説する本サイト『モデルカー学』を開講。現在も「コレクター道」を実践・追究している。

―2015年5月現在―

2017年6月末に英国ロンドンへ再赴任し、現在ロンドンから欧州の様々な情報をブログとFacebookで配信中。

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