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2018.02.15
極寒のサンクトペテルブルク
昨年の秋を考えていたのに、色々と忙しくて結局ロシア出張が決まったのは2月(12日~15日)、歴史的にも1年で最も寒い時期。当然VISAが必要なので、その取得のために一時パスポートを預けなくてはならないから、確実に出張が入らない時期を見て段取りしていたらこのタイミングにまで延びてしまった。私にとっては初ロシアだ。
出張先の顧客曰く、「最近は暖かい」。そうは言っても気温はマイナス5度~8度。2月にマイナス30度以上の記録を持つ彼の地(サンクトペテルブルク)では、確かに暖かいのかもしれない。街中に雪は積もり、雨どいを通った水は凍り、ご覧の通り川面までガッツリ凍った状態だったが、滞在した期間は青空に恵まれ、雪や雨は降らなかった。不幸中の幸いか。
頭の天辺からつま先まで、完璧な防寒ギアで身を包む。
そこそこの広さの川も、雪と氷でご覧の状態。
サンクトペテルブルクで最も高いという42階建てのビル、その屋上のレストランでご馳走になった。確かに、東京やロンドンと比べ、それほど高い近代的なビルは見当たらない。夕方は雪で白い街並みが眼下に広がっていたが、夜はオレンジ色の照明で、街が黄金色に輝いているようだった。
仕事でスケジュールが埋まっており、名所旧跡を巡る時間は無かったが、顧客が特別な体験を用意してくれた。有名なオペラ劇場「Mikhailovsky Theathre (ミハイロフスキー劇場)」でのオペラ鑑賞である。演目は「La traviata (ラ・トラビアータ)」、邦題「椿姫」。世界的に上演回数の多い人気オペラである。ミュージカルは何作も観ているが、オペラは初めてだ。
早めに入場したので記念撮影していたが、会場は瞬く間に観客で埋まっていった。上演中は写真撮影厳禁なので、カーテンコールの際にパチリ。劇場の雰囲気も舞台の様子も素晴らしかった。ただ、オペラだけにイタリア語歌唱、ロシアだけにロシア語字幕ときたもんで、演じられている内容は想像力で組み立てるしかなかった。それでも貴重な機会となった。
ご存知の通り、サンクトペテルブルクは旧ロシア帝国の首都であり、かつてはレニングラードやスターリングラードなど、時の権力者の名が冠されたロシアの代表的都市で、名所旧跡には事欠かない。問題は気候だ。1年に9箇月が冬と言われているほど。次回訪問する時は、できれば少し暖かい季節に来て、もっと都市の文化や歴史、人々の暮らしにも触れてみたい。
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