■ Chapter 5 / 第 5 章 ■
Practice / 実践方法
Creators / メーカー Production / 製造 Assembling / 組立 Purchasing / 購入 Appreciation / 鑑賞
English Text Coming Soon
これまでの4章で、モデルカー趣味の全体像と愉しみ方が見えてきた頃でしょう。そろそろ、あなた自身がモデルカーとどう接していけばよいか、具体的な手法を知りたくなったはずです。そこで第5章では、モデルカー作品に関する情報ではなく、モデルカーを取り巻く周辺環境について紐解き、コレクターとしての第一歩を後押ししていきます。
Artwork: Koenig Competition 1988
ケーニッヒ・コンペティション 1988年
Description
Koenig Specials (König in German) is a tuning company from Munich founded in 1977 by Willy Koenig, who was an experienced racer, and continued by his son Walter. The model car is their representative Koenig Competition with mid-mounted twin turbocharged boxer-V12 engine which is based on Ferrari Testarossa. Extreme exterior modification was done by Vittorio Strosek to remove side streaks, replace retractable head lights by fixed lights behind clear glass, widen the body for bigger tires transmitting huge power to the road and equip the F40 style's big rear spoiler. Its "Evolution" version 1992 output 1200ps, which at the time was superior to all supersports intended for road use. Creator of the model car is Davis & Giovanni Hong Kong who has been producing models with the highest accuracy and the superb quality of finishing.
作品解説
ケーニッヒ・スペシャルズは、数々のレースで名を馳せたヴィリー・ケーニッヒが1977年にドイツ・ミュンヘンで設立したチューニング・メーカーで、息子のヴォルターが継承しています。チューニングやドレスアップ・パーツだけでなく、自社の名を冠するコンプリート・カーも製作しており、その代表作がこのケーニッヒ・コンペティションです。フェラーリ・テスタロッサをベースに、ツインターボでチューニングしたボクサーV12エンジンをミッド搭載しています。強烈な印象の外観はヴィットーリオ・シュトロゼック(シュトロゼック・デザインの創始者)の手になり、テスタロッサ最大の特徴であるサイド・インテークへのスリットを全撤去し、リトラクタブル・ヘッドライトを固定式に換え、極太タイヤを履かせるためにボディを広げ、F40を想起させる大型リア・スポイラーを装着しています。1992年の最終型ケーニッヒ・エヴォルーションは最高出力1200psを発揮し、当時の公道スーパースポーツでは最強を誇りました。このモデルカーは香港のデイヴィス&ジョヴァンニ作です。既存製品に満足できず自らメーカーを興し、業界でも最高レベルの正確さと素晴らしい品質の作品を生み出しています。