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② 準備編〔キット〕                            How to Build 1/43 Kit

組立方法   準備編〔工具〕 準備編〔キット〕 組立編〔仮組み〕 塗装編〔下塗り〕 塗装編〔本塗装〕 組立編〔仕上げ〕
第5章 第3節 第2項

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                                    Article provided by

■ キット

では、実際に製作してみましょう。今回は初心者でも比較的簡単に完成させることが出来る、ハコ車のレジンキット製作をご紹介します。

製作にはごく一般的な工具を使い、技術を必要とする難しいディティールアップは行わない、いわゆる「素組み」とします。まずはきちんと素組みが出来る技術を身に付けることが上達の近道です。ボディなどの塗装も手軽な缶スプレーを使用してみます。

なお、ご紹介する製作法はあくまでも一例であり、これ以外にも工夫次第で方法はいくらでもあります。

キットはラクーンオートがBBRに特注した「フェラーリ・テスタロッサ・ケーニッヒ」です。BBRのキットはパーツの精度・品質とも良好で、これから1/43キット製作を始めようとする方におすすめです。

組立11

■ レジン・パーツ

組立12

パーツを見ていきましょう。

ボディやフロア、インテリアといったメインパーツはレジン製です。

バリも少なく、エッジもシャープで良質なキットです。

■ メタル・パーツ

組立13

シャーシや車軸、リヤウィングなどはホワイトメタル製のパーツとなっています。

また、ドアの内張りやステアリングホイールなどのインテリアパーツの一部もメタル製です。

そのほかにゴム製のタイヤと「ヒキモノ」と呼ばれる旋盤加工で作られたホイール、マフラーのパーツが用意されています。

■ エッチング・パーツ

組立14

エッチングと呼ばれる薄い金属板で出来たパーツです。窓枠やグリルなど、繊細に再現されています。

ホイールディスクのパーツはきれいな金メッキ処理が施されており、実車のBBSメッシュホイールが精密に再現できます。

■ 組立て説明書(インスト)

普通プラキットなら親切丁寧なインストが付属しておりますので、これにしたがって工作を進めればきちんと完成します。

43キットでもタメオ等一部メーカーのインストはとてもきれいでプラキットのものに近い出来ですが、普通は1枚の紙にわりと大雑把にパーツの組み付け位置が書かれているのみです。

説明書きが英語ならまだしもイタリア語、フランス語の場合にはかなり難解ですが、きちんと仮組みを行えば大丈夫です。

それよりもインターネットの画像検索サイトなどを活用して実車の資料を集めてみましょう。そのほうが色も分かるし技術が上達してきたときにはディティールアップの参考になります。

■ バリ取り・洗浄

まずはカッターナイフ・ヤスリ・サンドペーパーで大きなバリなどを取ります。

一通り整形が済んだら中性洗剤でパーツを洗います。油分などはもちろんですがボディには型から抜くときの離型剤が付着していますので、これをきれいにしておかないと塗装が出来ません。

この後、ボディにキズや欠損がある場合は修復します。使うのはパテ。大きな欠損ならポリエステルパテ(ポリパテ)がいいでしょう。主剤に硬化剤を混ぜる、反応型パテです。

使いやすく仕上がりが良い反面、硬化に時間がかかり、強度はありません。ホームセンター、模型店にて入手できます。

キズや凹みなら光硬化パテも有効です。呼んで字の如く蛍光灯などにかざすと硬化しますので作業性が良いです。

ボディが完了したらシャーシや内装パーツなども同じように処理しておきます。

組立15

カッターナイフ、ヤスリなどを使って大きなバリを落とします。

レジンはやわらかいので削りすぎに注意します。

組立16

パーツを洗浄します。

洗剤はマジックリンなどの家庭用中性洗剤を使用します。

使い古しの歯ブラシなどを利用して入り組んだところもきれいにしましょう。

組立17

ダクトの後方に小さなキズがあります。

こういうキズもこの時点でパテ埋めしてきれいに修正しておきます。

Topics / 新着情報

2017.02.06

第7章「博物館」・全4節を新規掲載

遂に全7章(日本語コンテンツのみ)の執筆を完了。英日対訳の日本語部分だけで約1年半かかってしまった。意図的に先延ばした箇所があるものの、何とか最後までたどり着いた。拍手!拍手!

2017.01.15

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本編ページに掲載したモデルカー作品を検索するための、アルファベット順車種リストページを作成

2017.01.09

第6章・第5節「製品化要望」を新規掲載(第6章完了)

第4節の掲載から3箇月以上間隔が開いてしまったが、モデルカーを過去・現在・未来の時間軸を通して考察することができた。主要な日本語コンテンツとしては、第7章の「博物館」を残すのみ。

Headmaster / 学院長

1965(昭和40)年生まれ射手座A型のスーパーカーブーム直撃世代。小学高学年でガンディーニ・デザインに魅了される。
時を経て1990年、ロンドン駐在時に英国製の1/43精密モデルカーに出会い収集を始める。1998年の帰国後は、国内の専門ショップに収集拠点を移し、現在に至る。
スーパーカーを主軸とするロードカー・2ドアクーペに車種を限定することで、未組立キットを含め約5000台を収集。
モデルカーの認知拡大、コレクターへの支援、業界の充実発展を願い、主力3700台を『世界モデルカー博物館』に展示。
同時に、展示作品の愉しみ方を解説する本サイト『モデルカー学』を開講。現在も「コレクター道」を実践・追究している。

―2015年5月現在―

2017年6月末に英国ロンドンへ再赴任し、現在ロンドンから欧州の様々な情報をブログとFacebookで配信中。

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