Low Form Crawling on the Ground / 地を這って空気抵抗と戦うフォルム
Chapter 3 - Section 2 - Subsection 3
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第3章 第2節 第3項
レースで速く走って勝つための要素に、空力があります。風洞実験などを用いた科学的設計が普及する以前、空気抵抗に抗うには車体を低く抑える方法が一番と考えたのでしょう。平坦なフォルムが、レース由来の車に存在しています。
ビッザリーニは、元フェラーリ等のエンジニアだったジオット・ビッザリーニがATSの開発後に独立して設立したメーカーです。写真のP538はV8エンジンをミッドシップしています。
V12エンジンを搭載する大型のトーマシーマIIは、元々地を這うようなボディのレーシングカー・フェラーリ330P4を、アメリカ人の独学カーデザイナー、トム・ミードが大胆にりデザインしたワンオフのフェラーリです。
一方、コスティン・ネイサンは、イギリスらしい小型軽量のレーシングカーで、チューナーのロジャー・ネイサン(Roger Nathan)と空力ボディ・エンジニアのフランク・コスティン(Frank Costin)が手を組んで誕生させました。
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ポルシェのチューニングカーで私が一番好きなのが、993型ターボをルーフがチューンナップしたCTR2です。このCTR3は、最後の空冷ポルシェ997型をベースにしつつも、独自開発のフラット6(水平対向6気筒)ツインターボ・エンジンをミッドに搭載したルーフのオリジナル・モデルです。そのため、フロントマスクはどう見ても911ポルシェなのに、プロポーションはかつてのミッドシップ車904のような雰囲気があります。
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