■ Chapter 4 / 第 4 章 ■
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モデルカー趣味は、決して造形物の収集だけで終わるものではありません。その行為を通じて、気付き、学び、感性が磨かれていきます。「コレクター」とは、その結果到達した一つの境地、趣味人に与えられた一種の称号だと考えます。
第4章では、「コレクター道」を邁進することによって喚起される“知的冒険心”について紐解きます。
ただし、展開する理念や信条は全て“得手勝手論法”であり、考察はモデルカーの分野から飛び出し、広く「趣味学」の領域へと足を踏み入れます。そのため、モデルカーの写真より文章が多い構成となっていますが、ご了承のうえ最後までお付き合いください。
Description
In 1973 Ferrari presented a new flagship of 12 cylinder mid-engined road car. The engine was newly designed 180 degree V12 instead of the traditional 60 degree V12, and called the Boxer engine that is mechanically different from the flat engine like Porsche. In 1984 the flagship was taken over by Testarossa with drastic changes of body styling to demonstrate the new era of Ferrari. It consecutively evolved to 512TR and F512M until 1996. The model car is AMR's white metal factory built of the early version of Testarossa with one-side mirror.
作品解説
1973年、フェラーリはロードカーの旗艦12気筒モデルにミッドシップ・レイアウトを初採用しました。しかし、先代までの60度V型ではなく、ボクサー・エンジンと呼ばれる新開発のバンク角180度のV型で、ポルシェなどの水平対向エンジンとは左右ピストンの動きが異なります。1984年にはエンジンの改良とスタイリングの刷新により、テスタロッサへと進化しました。大胆なサイド・インテークの意匠は衝撃的で、フェラーリ新時代の到来を告げています。その後も512TR、F512Mへと正常進化を続け、テスタロッサ・ファミリーは1996年まで生産されました。モデルカーは旧・AMRのホワイトメタル製ファクトリービルトで、車は片側サイドミラー式の前期型テスタロッサです。
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