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2017.02.18

この喜びを分かち合いたい

  • 日本語記事を一旦完了

先週2月6日に、何とか最終第7章の記事を書き上げた。
前から気になっていた作品掲載ページへのリンクページも追加している。

実は、ショップの写真キットのリストなどは未掲載なのだけれど、
そこは時間が取れた際に追加するとして、とりあえずは一旦完了としたい。

  • 本格執筆から1年半超

もとは半年くらいの予定で、英日両言語での記事を作成するつもりだった。
そう思ったのは、頭の中ではコンテンツが全てイメージできていたということだが、
いざ書き始めると、これがなかなか。日本語だけで3倍の約1年半かかってしまった。

全体のメニュー構成は、本格的に執筆を開始する何か月か前にできていた。
本格的な執筆作業は、『世界モデルカー博物館』が開館する前の2015年GWに、
作品紹介のための写真撮影と、その画像処理を行うところから始まった。

  • 英日対訳なれど日本語先行

最初に取り掛かった本編記事は、各ページのメインビジュアルでもある「作品解説」。
私が英日対訳サイトを執筆するときは、原則的に英語から始めるようにしている。
何故なら、自分の英語力に見合った表現で、英語として書き起こすことができるからだ。
先に日本語で書いてしまうと、英語に細かく“翻訳”する至極困難な作業が待ち受ける。
だから、最初に取り組んだ「作品解説」には、英語と日本語が併記されている。

しかし、「作品解説」では結構調べる事柄が多く、尚且つそれを記事としてまとめるのは、
平易な英語でもなかなか骨の折れる作業だった。何とか終えると、そこで気が付いた。
本文をいきなり英語で書き始めると、英語力の拙さから逆に執筆自体がつらくなるなと。
内容が独創的なだけに、ここはまず日本語表現でコンテンツを固めようと決定した次第。
その結果が、「作品解説」だけ英日対訳で、本文は日本語のみという変則的な構成だ。

  • 実車情報の整理に難航

ある程度執筆が進み、終盤でぶつかった難関が、「逸品解説」と「デザイナー」だった。
共に事実関係の調査が必要で、これがなかなかの大仕事。
もちろん概要は知っていても、文字にするとなると結構しっかり調査する必要があった。
私自身、その作業過程で初めて知るような事柄もあって、大いに勉強になった。

ただ、実車等に関する本格的な情報は、実車ジャーナリストの著作物に頼って欲しい。
私はあくまで、モデルカーを愉しむ入口として実車情報を紹介しているに過ぎない。
モデルカーマニアなら、この程度の実車知識は常識だよというアピールでもある。

  • モデルカー文化の醸成

そもそも、『世界モデルカー博物館』の開館は、業界にとって画期的な出来事であり、
メーカー、ショップ、コレクターから絶賛されるべき、この四半世紀における快挙である。

業界の勢力図や、コレクターの置かれた状況などが急激に変わっている昨今において、
何時でも誰でもその全容(2ドアクーペに限るが)を鑑賞することができる施設は、
世間一般に広くモデルカー文化を知らしめ、次世代のコレクターを育成していくための、
最重要かつ必要不可欠の存在だ。関係者から広く賛同の声をいただきたい。

  • この喜びを分かち合いたい

モデルカー文化の醸成なくして、モデルカー業界の将来は無い。
この『モデルカー学』は、博物館というハードに対するソフトの位置づけである。
ハードとソフトが対になることで、モデルカーの “文化啓蒙装置” に命が吹き込まれた。

今回の『モデルカー学』執筆(一旦)完了の喜びを、モデルカーに関わる全ての方々と、
大いに分かち合いたい。

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Headmaster / 学院長

1965(昭和40)年生まれ射手座A型のスーパーカーブーム直撃世代。小学高学年でガンディーニ・デザインに魅了される。
時を経て1990年、ロンドン駐在時に英国製の1/43精密モデルカーに出会い収集を始める。1998年の帰国後は、国内の専門ショップに収集拠点を移し、現在に至る。
スーパーカーを主軸とするロードカー・2ドアクーペに車種を限定することで、未組立キットを含め約5000台を収集。
モデルカーの認知拡大、コレクターへの支援、業界の充実発展を願い、主力3700台を『世界モデルカー博物館』に展示。
同時に、展示作品の愉しみ方を解説する本サイト『モデルカー学』を開講。現在も「コレクター道」を実践・追究している。

―2015年5月現在―

2017年6月末に英国ロンドンへ再赴任し、現在ロンドンから欧州の様々な情報をブログとFacebookで配信中。

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