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2017.07.30

日本の祭典 in ロンドン

前回、リージェント・ストリートの追加情報を16日のブログに掲載したが、実はその日の午前中、もう一つ別のイベントに参加していた。その後しばらく出張でヨーロッパを離れていたため、2週間遅れの紹介となる。

私が16日に参加したのは、タバコ・ドックという1812年に建設された港の倉庫で7月14日(金)~16日(日)に開催された『HYPER JAPAN Festival』というイベントだ。

これは英国在住の日本文化ファン(現地の英国人が主体)のための祭典で、日本の企業やショップも参加しているものの、どちらかと言うと現地主体の開催・運営とのこと。

そのため規模はそれほど大きくなく、フランス・パリで開催され乃木坂46がライヴを実施した『JAPANEXPO2014』のような本格的で大規模なイベントではない。

本物の日本食や酒、少し怪しい“もどき”食、陶器やお菓子、衣装やマッサージ・チェア、キャラクター・グッズやゲーム、囲碁や盆栽など、それなりに幅広く様々な日本文化の品々が紹介されていた。私の大好きな抹茶味のお菓子が、目玉商品に近い扱いでたくさん紹介されていたのが嬉しい。でも、英国赴任以降は敢えて日本食を断っているので、買わなかった。

盆栽展は、二十数年前に日本から独立して英国独自の活動を行っている協会が運営していた。英国やスペインの盆栽協会では、現地にしか植生していない草木を用いて、各国ならではの盆栽スタイルを展開しているとのこと。だからこそ、現地に定着し、独自の発展を遂げたのだろう。

フランス程ではないにしろ、ロンドンでもアニメやゲームのキャラクターに扮したコスプレが目立った。なかなか本格的で力の入った衣装もあり、西洋人ならではルックスから結構サマになっているコスプレもあった。

プロかアマか分からないが、いわゆる「アイドル+オタ芸」のミニ・コンサート&パフォーマンスもあり、コスプレ用なのか日本の“Kawaii”風を目指しているのか、メイクアップ講座も開催されていた。

結局、何も買わず、何も食べなかったが、日本カルチャーを考える良い機会となった。年内にもう数回開催されるらしい。手元の情報では、少なくとも11月24日~26日に同じ場所で、『HYPER JAPAN Christmas』が開催される。

2017.07.16

ロンドン散策 その2

昨日、欧州内の出張から帰り、せっかく7月中の日曜日なので、2週間ぶりにリージェント・ストリートの歩行者天国に行ってみた(7月2日のブログ参照)。

実はこの日、何故か朝からガンズ・アンド・ローゼズ(Guns N' Roses)の代表曲である『Sweet Child o' Mine』の最後のフレーズ、「Where do we go? Where do we go now?」が頭の中でリフレインしていた。

それとは関係ないだろうが、クラシック隊のストリート演奏のラストの曲が、何とGN'RSweet Child o' Mine』だった。なかなか粋な選曲。さすがロックとパンクの故郷、ロンドンだと感心した次第。確か、今年1月にGN'R久々の来日公演があったのではないだろうか。彼らの曲はデビュー時にリアルタイムでよく聴いていた。

ロンドン最大のトイショップであるハムリーズ(Hamleys)は、日本のようなキャラクター・トイより、実際に使って遊ぶ道具のようなオリジナル・トイを実演販売することに特徴がある。しかし、二十数年経ってやっと日本に追いついてきたのか、地下にはスター・ウォーズだけの特設売り場が設けられていた。それでも、相変わらず看板の実演販売は盛んだった。

SWでいうと、マニアである私が見たことのない、いかにも大作りな欧米製トイが幾つも並んでいたが、私としては精緻な日本製トイの方が性に合う。大作りなものは、いわゆる子供向けで、やはり3D造形物は精緻でなければ魅力がない。SWフィギュアやビークルも、原理原則はモデルカーと一緒。

実は2日にリージェント・ストリートを訪れた際、気になったものの、CM写真の撮影中だったために、写真撮影をためらったものがある。Poloの男女モデルだ。

今日は、勇気を振り絞って声をかけ、色々教えてもらった上で撮影させてもらった。ちょうどテニスのウィンブルドン選手権が真っ只中だが、Poloは長年、公式アンパイアの制服を提供しているとのこと。まさに、彼らが着ている衣装。梯子の椅子も審判をする際のモノ。生身のマネキン役といったところか。

さすがモデルだけあって、まるで絵に書いたようなイギリスの美男美女。日本でもメディアではよく見るルックスだが、実際にロンドンでこのような美男美女に出くわすことは残念ながらまずない。普通に東京を歩いていて、乃木坂46のメンバーに出くわさないようなもの。

ちなみに、私が今のアパートへ移る前に滞在していたホテルには、毎年ウィンブルドンを見に来るために休みを取って、日本から英国に来ている人が宿泊していた。素晴らしい。私は東京に居ても乃木坂と欅坂の46姉妹のコンサートには、行けずじまいだった。ロンドンの地で、今大いに後悔している。

皆さんも、チャンスを逃すことのないよう、日々好きなことにチャレンジしてみてはいかがだろうか。

2017.07.02

赴任地 ロンドンで初の週末

2月に前回のブログをしたためた頃、実は英国ロンドン赴任の内示を受け、現行業務の仕上げ作業、引き継ぎ、引越し準備、VISA取得、渡英準備、赴任と、慌ただしい4箇月間を過ごしていた。そのため、当サイトもしばし置き去り状態だった。

6月25日に英国ロンドンに入り、現地で1週間を過ごして、7月1~2日に初の週末を迎えた。そもそも私の社会人生活は27年前にロンドンから始まっており、欧州駐在は実に19年振りとなる。東京ほど暑くはなく、ジメジメもしていないので、まずは土地勘を取り戻すため、仮滞在中のホテルから、シティ方面へと歩いて繰り出した。

すると、見たことのない立派な施設があり、どうも内部が一般に公開されているらしい。フラフラと入ってみると、昔の記憶には全くない複合美術館、サマセット・ハウスだった。どうも私がオランダ駐在を終えて帰国するくらいの時期に、庶民に解放されたらしい。だから記憶に無いはずだ。色々と展示館があるけれど、印象派の画家の展示が目を引いた。いつか入館するつもり。

サマセット・ハウスのテラスはテムズ川に面しており、その横にはウォータールー橋が掛っている。左にロンドン・アイ(大観覧車)、右に国会議事堂と眺められ、観光客の絶好の撮影スポットのようだ。

実は、1日(土)の探索目的地はテンプル。お寺じゃないよ、地名だよ。テンプル騎士団に由来する。パラパラとガイドブックを観ていたら、知っているはずなのに記憶にない魅力的な建造物を発見し、「まずは温故知新から」と、当時馴染みのなかったテンプルを目的地として足を運んだ次第。

その建物が上の写真で、王立裁判所。結構好きなデザイン。滞在時間は短かったけど、来て良かった。

さて、2日の日曜日。7月の毎日曜日は、リージェント・ストリートが歩行者天国になる。今日が今年の初日。写真は通りでのイベント開始前なので、人通りはまだ少ないが、7~8月は欧州で夏休みになる関係から、イギリス以外の欧州各国からの若い子達を中心とした旅行者で、ロンドン市内の観光地はごった返している。

去年はバスが陳列されたり、スポーツカーが展示されたりしたようだが、今年の予定表には記されていなかった。ジャズなどのパフォーマンス系が中心になるらしい。自動車ファンの私としては残念だ。

せっかくピカデリーまで来たので、隣のレスター・スクエアに足を伸ばした。目的は、かつて駐在時に初めてモデルカー(英国SMTS社製のランボルギーニ達)を手にし、購入したショップ、「セント・マーチンズ・アクセサリーズ」に、約十数年ぶりに顔を出すこと。

しかし、お店があったはずの場所に店舗は見当たらない。角を曲がって小道に入ったところに、同店が経営する自動車専門書店があったから、その場所に行ってみた。すると、「St Martins Models」の看板が。しかし、店舗も経営者も違っていた。

たまたま似たような場所に今の店主が店を構えただけで、目的のお店は6年前に廃業したそうな。書店も3年前に閉めたという。時の移ろい、諸行無常を感じずにはいられない。

変わらず立ち続けるのは、シェークスピア大先生の像。映画館や劇場、チケット売り場などに囲まれたレスター・スクエアの中心で、観光客らを見下ろしている。この辺りには、よく映画を見に来ていた。今回の駐在中も、足しげく通うかもしれない。

最後に、街中のありふれた光景を紹介。

ベントレー、アストン・マーティン、ジャガーなどの国産高級車が、当たり前の如く至る所に路上駐車されている。ロンドンの街中は路上駐車が基本なので、フェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェも、平気な顔で路駐三昧。マクラーレンやロータスも国産車なので、街中では度々目にする。他には米国の電気自動車テスラが目立つ。

ただ、ほとんど改善が為されない住空間に対し、車のような工業製品だけがスタイリッシュになっている景色は、凄くアンバランスな感じがする。街を変えないのなら、車もクラシック・カーのままが正当な進化なのかもしれない。

食事なども、テスコでサンドウィッチを買おうと選んでいると、日本のブランド家畜はもっと旨い餌を食べているのではと、とてつもなく惨めな気分に陥ってしまう。「英国民はアストン・マーティンに乗っている場合じゃないだろう」、とも思う。

日本と比べるわけでも、英国の荒探しをするつもりでもないけれど、『 Quality of Life 』というものについて、考えるきっかけになりそうだ。

Headmaster / 学院長

1965(昭和40)年生まれ射手座A型のスーパーカーブーム直撃世代。小学高学年でガンディーニ・デザインに魅了される。
時を経て1990年、ロンドン駐在時に英国製の1/43精密モデルカーに出会い収集を始める。1998年の帰国後は、国内の専門ショップに収集拠点を移し、現在に至る。
スーパーカーを主軸とするロードカー・2ドアクーペに車種を限定することで、未組立キットを含め約5000台を収集。
モデルカーの認知拡大、コレクターへの支援、業界の充実発展を願い、主力3700台を『世界モデルカー博物館』に展示。
同時に、展示作品の愉しみ方を解説する本サイト『モデルカー学』を開講。現在も「コレクター道」を実践・追究している。

―2015年5月現在―

2017年6月末に英国ロンドンへ再赴任し、現在ロンドンから欧州の様々な情報をブログとFacebookで配信中。

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